中村倫也(36)が20日、都内で主演映画「宇宙人のあいつ」(飯塚健監督)公開記念舞台あいさつに出席した。

家族役を演じたバナナマン日村勇紀(51)柄本時生(33)伊藤沙莉(29)飯塚監督(44)と登壇し、軽快なやりとりを披露した。

中村はサービス精神旺盛だった。この日は出演者5人ともに「ヤキニクサナダ」のTシャツを着て登場。非公開シーンなどをクロストークで積極的に展開していった。

日村が劇中に登場する回し蹴りのシーンを回想し、中村から技を教えてもらったエピソードを明かすと、中村自らが回し蹴りを実演。腰が入ったキレのある技を披露すると、映画館内からは歓声が沸き起こるなど、最後まで中村は来場者を楽しませた。「なんかいいなって、なんか楽しいなって思える作品です。一休みしたいときに見るといい休日になると思います。多くの方に楽しんでいただけたら。日村さんもいますので、映画の舞台あいさつと言えば謎かけかな、と思いまして」と自ら切り出した。

「『宇宙人のあいつ』とかけまして、引っ越しの内見の人とときます。そのこころは…どちらも何度も見たくなるでしょう」と言うと、場内は拍手で包まれた。日村からは「昔、俺が言ったんだよ。すげーすべったんだよ。何で倫也くんが言ったら拍手なんだよ」とツッコまれて終了した。

今作では、中村が真田家四兄妹の次男・日出男として家族になりすましてきた訳ありな宇宙人に挑む。ある男の告白によって、平凡な家族に激震が走る。日出男は23年間もの間、真田家の四兄妹の次男として家族になりすましてきた宇宙人だというのだ。しかも地球を離れるまでの残された時間は3日間。限られた時間の中で、人間としてやり残したことに奮闘することになる。

しっかり者の長女・想乃役を演じる伊藤、真田家の親代わりの長男・夢二役に日村、頼りない三男・詩文役の柄本が、息の合った四兄妹を披露する。監督・脚本は「ヒノマルソウル 舞台裏の英雄たち」「虹色デイズ」の飯塚健。飯塚節がさく裂する完全オリジナル作品で、家族になりたかった男の異色のエイリアン・コメディーだ。