米映画「マイティ・ソー」シリーズなどで知られる、アイルランドの俳優レイ・スティーブンソンさんが21日、映画の撮影が行われていたイタリアのイスキア島で急死した。広報担当者が明らかにしたとして、英国や米国の各メディアが一斉に報じた。58歳だった。

米芸能メディア「ハリウッドリポーター」は22日、フランク・シオタ監督の映画「カッシーノ・オン・イスキア」の撮影が始まったばかりだったと報じた。スティーブンソンさんは同作で、キャリアを再生させようとイタリアで映画製作に取り組む、往年のアクションスター役を演じる予定だった。亡くなった4日後の25日は、59歳の誕生日だったという。

スティーブンソンさんは、05年から07年まで放送された米英合作のドラマシリーズ「ROME[ローマ]」のティトゥス・プッロ役で知名度を上げ、11年の米映画「マイティ・ソー」のヴォルスタッグ役で人気を不動のものとした。同シリーズには13年「マイティ・ソー/ダーク・ワールド」17年「マイティ・ソー バトルロイヤル」に出演。この3作では、ホーガン役で出演した浅野忠信(49)とも共演。また、日本でも話題を呼んだ22年のインド映画「RRR」にも出演した。