アニメ『チェンソーマン』6話はなぜ叩かれた? 実はウソだった「原作のテンポ感」

芸能

アニメ『チェンソーマン』6話はなぜ叩かれた? 実はウソだった「原作のテンポ感」

賛否両論を呼ぶアニメ『チェンソーマン』(テレビ東京系)の第6話「デンジを殺せ」が、11月16日に放送された。今回は原作の再現に見事成功していたにもかかわらず、なぜか“テンポの悪さ”が指摘されてしまっている。

※アニメ『チェンソーマン』最新話に触れています

デンジたちが所属する「対魔特異4課」は、「永遠の悪魔」を討伐するため、ホテルへと突入。しかし悪魔の能力により、外界と切り離された空間に閉じ込められてしまう。そして悪魔は彼らを解放する条件として、デンジの身柄を渡すよう要求するのだった。

早川アキや姫野が悪魔を倒そうとするも、攻撃はほとんど通用しない。その一方で、東山コベニや荒井は、助かりたい一心でデンジを襲撃する。しかもコベニに恐怖の感情が生まれたことで、さらに悪魔の力が増幅することに──。

大激論を巻き起こした第1話に始まり、放送されるたびに原作ファンの間でも評価が大きく分かれているアニメ「チェンソーマン」。今回の評価はというと、ギャグシーンのクオリティを絶賛する人も多いものの、《テンポの悪さが如実に出たと思います》《展開遅くて原作のテンポ感が消失したなぁ》《丁寧ではあるけど、アニメテンポ悪いなーと思う》《緩急のない冗長なテンポ。B級映画感のあるシーンが全部、台無しになってる》といった指摘も相次いでいる。

作品を取り巻くアウェイの空気

不満げな視聴者たちは口々に「テンポの悪さ」を指摘しているが、実際にはこれはアニメスタッフの失敗ではないかもしれない。

というのも、今回のエピソードは原作でいう15話~19話あたりを忠実にアニメ化したもの。これまでの回と比較しても、原作の消化スピードはむしろ早めな方だ。アニメのテンポが悪いというよりも、原作のテンポ感を忘れてしまったファンが多いだけのようにも思える。

また、原作ファンの間でアニメ版に対する“アウェイ”の雰囲気が醸成されているのも気になるところ。作品の瑕疵をすべてアニメスタッフのせいにしようとする意見が多く、ストレートな評価が難しい雰囲気となっている。

その発端の1つとなっているのは、中山竜監督が『日経エンタテインメント!』のインタビューで語った、「映画的」な作品を作りたいという発言。鬼の首を取ったかのように原作ファンから叩かれており、実際に実写映画を意識した演出が多いことは事実だが、つねにそれが“滑っている”わけでもないだろう。

この先、アニメスタッフは原作ファンの信頼を回復できるのだろうか。

文=野木
写真=まいじつエンタ
■『チェンソーマン』11巻(藤本タツキ/集英社)

◆過去のアニメ「チェンソーマン」レビューはこちら

[紹介元]アニメ『チェンソーマン』6話はなぜ叩かれた? 実はウソだった「原作のテンポ感」