お笑いコンビ、爆笑問題の太田光(57)が8日、東京・新宿の紀伊国屋書店本店で、同日発売の11年ぶりとなる書き下ろし長編小説「笑って人類!」(幻冬舎)の発売記念会見を開いた。

出版のきっかけについて、太田は「いろいろ経験した中で、皆さんに知らせたいことを、ドバイでずっと考えていた。何とか政治を変えてやろう、暴露してやろうと思っていた」とNHK党のガーシー参院議員になぞらえてボケた。

そして「細かいことは、大学裏口で数学が出来ないので分からないんですが」とボケつつ「6~7年前に映画を撮ろうと思って、2年間かけて脚本を書いたんですがボツになった。じゃあ、小説にしようと2~3年かけて書きました」。

「笑って人類!」というタイトルについては「『笑っていいとも!』という番組が終わったので。今回、『タモリ倶楽部』も終わるというので、それだったら『笑って人類倶楽部!』にすればよかった。未来の子供たちとか、若者に笑ってもらえれば」。作品の評判については、相方の田中裕二(58)については「まだ読んでないでしょう」。夫人で所属プロ「タイタン」の太田光代社長(58)については「うちのカミさんは面白いと言ってくれた。阿川佐和子さんと宮根誠司さんも面白いと言ってくれたけど、全部社交辞令でしょう」と笑った。

今年、爆笑問題はデビュー35周年を迎えた。「とにかく滑って、転んでやって来た。田中の方がコロナになったり、脳出血とかいろいろあった。あいつも小さな子供がいるけど、その前に玉を取ったり、離婚したり、出かけた嫁が帰ってこなかったり。俺よりあいつの方がいろいろあったけど、どうにかやっていけてる」と話した。

仕事については「AV男優とかやって、田中は汁男優ですが」とボケながらも「デビューの頃から(ビート)たけしさん、(明石家)さんまさんに憧れて『ひょうきん族』や『さんま御殿』みたいなものをやりたいと思っていたけど、実力がなかった。『サンデー・ジャポン』とか『太田総理』とかテレビのプロたちが、爆笑問題をどう生かすかを考えてくれたものがはまった。老害と若手に言われても、隅っこでいいからテレビ界にしがみついていたい」。

政治家転身については「ガーシーがうかるくらいだから、俺もいけるかな」と笑いつつも「お笑い芸人になりたくて、なれたので。俺の中では政治家の方が下。せっかく芸人になれたのに、下りてどうするんだ」と話した。

9日開幕の野球のWBCについては「大谷(翔平)のすごさですよね。みんな言ってるけど、2打席連続本塁打。大谷選手は野球の歴史につながっていない。突然出てきたと思う」と話した。