俳優三浦貴大(37)、藤野涼子(23)が16日、NHKスペシャル「テレビとはあついものなり~放送70年TV創世記~」(21日午後9時半)の取材会を都内の同局で行った。

テレビ草創期の抱腹絶倒の実話をドラマとスタジオで振り返る。

昭和の名司会者といわれた宮田輝アナウンサーを演じた三浦は「プレッシャーもありましたが、出来上がったものを見て、良かったかなと思った」と自信をみせた。撮影前から宮田アナの映像データや音声データで役作りし、「音声データは寝る時もずっと流していた」という。また「ふだんは本当にぼやぼやしゃべるので、撮影が終わって、ぼやぼやしゃべるのラクだなー、と思った」と笑顔で話した。

「テレビを作った草創期の方々のせりふは今の自分にも刺さる」とし、「『テレビは怖いよ、全部映っちゃうから』という宮田輝アンナウンサーのせりふは、本当に日々感じていることなので、テレビが始まった時からその恐怖はあったんだと共感しました」。さらに「役を演じていても、その役にどれくらい向き合っていたかも映ってしまう。結局全部映っちゃう。普段の向き合い方まで映っちゃうのが怖いなと思います」とした。

自身の記憶に残るテレビ番組は「おかあさんといっしょ」という。テレビについて「学生時代、実家にいた時はバラエティーばかり見ていた。僕が見ていたころのバラエティーはけっこうめちゃくちゃなことをやっていた。それを含めて僕の人格を形成してくれたものでもある」と話した。

見どころについて「今、テレビが難しい時代といわれていますが、テレビを一番はじめに作った人たちはこんなに試行錯誤して、熱くテレビを作っていたんだと感じていただきたい。今はかなり成熟したテレビ業界になっているが、創世記に負けないくらい熱くモノ作っているからこういう作品ができた」と話していた。

藤野は、語りと、新人アナウンサー後藤美代子役を演じている。