鮎川誠さんの娘や孫が声を詰まらせ感謝「こんなにカッコいい人いない」5・2に追悼ライブも
1月29日に74歳で膵臓(すいぞう)がんのため亡くなり、2月に“ロック葬”が執り行われたロックバンド、シーナ&ロケッツのリーダーでギタリストの鮎川誠(あゆかわ・まこと)さんの家族が19日、都内で行われた「TBSドキュメンタリー映画祭」の「シーナ&ロケッツ 鮎川誠と家族が見た夢」舞台あいさつに出席した。
長女の陽子さん、次女の純子さん、三女の知慧子さん、孫の唯子さん、寺井到監督が出席した。陽子さんは「シーナと鮎川誠の、両親のやってきた音楽とか、そういうものをこういう風に映画にまとめていただいて、本当にうれしく思っています。やっぱりお父さんがずっと最後までロックを貫いた姿を、映像におさめていただくのはやっぱりうれしいです。ありがとうございます」と頭を下げた。
知慧子さんは「今日この場に立っているのが本当は鮎川誠本人で。ここにいたはずだったのにいられなくなってしまって。まさか公開のタイミングで。びっくりなんですけど。熱のこもった作品を作っていただいて感謝しています。みんなに見ていただきたいです」とアピール。純子さんははじめ声を詰まらせつつ「映画は本当にどのシーンも胸がいっぱいになって、本当にカッコよくて。お父さんもカッコいいし、昔のシーンとかも出てくるんですけど、ついこの間の昨年のライブのシーンも出てきて。どのシーンも胸が熱くなって、こうやって形になって本当にうれしいです」と伝えた。
あらためて鮎川さんの印象を聞かれ、陽子さんは「レスポールが世界一似合っていて、カッコいいロッカーだと思います。こんなにカッコいい人いないんじゃないかって思っています」と答え、拍手を浴びた。純子さんは「去年のお父さんの渾身(こんしん)のライブが本当にカッコよくて、見ているだけで涙が出てきます」と感慨を込めた。
鮎川さんらとライブに出演した唯子さんは「いつもマコちゃんとツアーに行って、家族で大きなハコでライブができてうれしくて。思い出がたくさんできて。笑って見られて。ロックは最高って気持ちで思い出ができて、うれしく思っています」とういういしく述べ、大きな拍手を浴びた。
鮎川さんの誕生日、5月2日には東京・下北沢シャングリラで追悼ライブも行う。知慧子さんは「ゆかりのあるギタリストさんをお招きしたりして、やろうと思っています。また見られてうれしいって気持ちになってもらえるように頑張ってやっていきたいと思うので、よかったら遊びにきてください」と呼びかけた。純子さんは「ロックは人を元気に勇気づけてくれる音楽なので、まだ悲しい気持ちや複雑な気持ちもいっぱいあるんですけど、最高の思い出ばかりなので、それを胸に頑張っていきたいと思います」と話した。